和太鼓演奏者によるトンガ公演の実施

国際交流基金事業「在外専門家派遣事業」により，「和太鼓りんどう」のメンバーがトンガ王国を4日間にわたり訪問し，トゥポウ6世陛下誕生日を祝う「ヘイララ祭り」にて1，000人以上のトンガ王国国民を魅了しました。

初日の6月29日（水）には，沼田行雄駐トンガ王国大使主催「ミュージック・ナイト」が大使公邸にて開催されました。沼田大使は歓迎挨拶の中で，文化がアイデンティティーや物事のユニークさの形成に大きく関連していること，さらには，他国との結びつきを強化する要員ともなると述べ，文化交流の重要性を強調しました。

トンガの著名音楽家であり，作曲家でもあるトゥイマラ・カホ氏及びモトゥリキ・ファカタヴァ氏をはじめ，フェアオ・ヴァカタ内務大臣及びシアメリア・ラトゥ外務副次官が本会に出席しました。尚，フォラハ村及びタタカモトンガ村のトンガ太鼓グループも参加し，日・トンガの文化交流が行われました。

6月30日（木）には，ルペパウウ・タイオネ王女及びファネトゥポウババウ・トゥイバカノ王女が主賓としてご出席され「マルチ・カルチャーナイト」での公演及び7月1日（金）ディジセル・スクエアにて行われた一般講演には，延べ1，000人を超えるトンガ王国国民が集まりました。

マルチ・カルチャーでの公演には，政府関係者としてアキリシ・ポヒヴァトンガ王国首相が訪れたほか，ディジセル・スクエアでのワークショップで，こども達が壇上へ招かれ，和太鼓演奏を実際に体験し，和やかで楽しい交流が行われました。

「和太鼓りんどう」は，1996年にメルボルンにて坂本敏範氏により創設されました。坂本氏は2010年にもトンガ王国で公演を行っており，今訪問はグループメンバーの川上大輔氏と勝谷由紀子氏を加えての再訪となります。 本事業は，在トンガ日本国大使館及び国際交流基金の共同開催にて行われました。日本国政府は，トンガ観光省及びヘイララ祭り実行委員会の日本文化紹介に対する積極的な協力に感謝致します。