風力発電を通じて毎日の生活をより明るく -日本の無償資金協力による風力発電システム竣工式-
令和元年7月12日
7月10日、平成29年度対トンガ無償資金協力「風力発電システム整備計画」によって整備された風力発電施設の竣工式が、トゥポウ6世トンガ国王王妃両陛下ご臨席の下、実施されました。
同式典には、石井大使の他、シカ副首相をはじめとする閣僚、国会議長、国会議員、当地外交団、教会関係者、JICAトンガ支所長等、多数の要人が列席しました。
石井大使は基調演説において、この風力発電施設がトゥポウ6世トンガ国王陛下から、マヌマタオンゴ王子殿下(ウルカララ皇太子殿下の第一王子)に因んで「マヌマタオンゴの扇」と命名されたことに深甚なる謝意を表しました。
また、石井大使は、この風力発電システムは、日本の無償資金協力で建設された風力発電所として世界初の事例であること、トンガにおける日本の再生可能エネルギープロジェクトとしては、太陽光発電施設に続いて2番目の事例であること、そして2020年までに電力供給の50%を再生可能エネルギーでまかなうことを目指すトンガの国家戦略に貢献するものであることを指摘した上で、「日本が行った準備調査報告によれば、風力発電システムの稼働によりディーゼル発電機用の燃料輸入コストを年間150万パアンガ(約7,500万円)削減できる。」、「先般日本で開催されたG20でも再生可能エネルギーへの転換の重要性は認識された」と述べました。
最後に石井大使は、プロジェクトに関わったすべての関係者に対し感謝の意を表すると共に、この施設が「気候変動の脅威に対する強靱性を追求するという日本とトンガの最も重要な協力を示す新たなシンボル」となったと述べました。
本件プロジェクトの総額は約21億円であり、昨2018年9月の起工式以来10か月の工期を経て完成に至りました。この風力発電システムは、38メートルのタワーに275kWを出力するタービンがついた風車5基(合計約1.3MW)と風の状況によって変化する出力を安定化させるマイクログリッドシステムから構成されています。また、風車はサイクロン等の自然災害が多いトンガの気候に合わせて、強風時の故障を避けるため、可倒式を採用しています。更に、維持管理においては、倒した低い位置で安全に作業することができます。
シカ副首相は、このプロジェクトはコストのかかるディーゼル発電機用燃料の輸入を削減するという政府の目標にとって重要な節目であり、目に見える進展であると述べました。また同副首相は、日本の国民及び日本政府による、トンガの国民が持続可能で、料金が安く、利用しやすい電力供給を享受するための支援に感謝の意を表しました。
竣工式では石井大使とシカ副首相をはじめとする両国の代表による鏡開きが行われました。

詳細につきましては、上記のPRESS RELEASE(英文)をご参照ください。
同式典には、石井大使の他、シカ副首相をはじめとする閣僚、国会議長、国会議員、当地外交団、教会関係者、JICAトンガ支所長等、多数の要人が列席しました。
石井大使は基調演説において、この風力発電施設がトゥポウ6世トンガ国王陛下から、マヌマタオンゴ王子殿下(ウルカララ皇太子殿下の第一王子)に因んで「マヌマタオンゴの扇」と命名されたことに深甚なる謝意を表しました。
また、石井大使は、この風力発電システムは、日本の無償資金協力で建設された風力発電所として世界初の事例であること、トンガにおける日本の再生可能エネルギープロジェクトとしては、太陽光発電施設に続いて2番目の事例であること、そして2020年までに電力供給の50%を再生可能エネルギーでまかなうことを目指すトンガの国家戦略に貢献するものであることを指摘した上で、「日本が行った準備調査報告によれば、風力発電システムの稼働によりディーゼル発電機用の燃料輸入コストを年間150万パアンガ(約7,500万円)削減できる。」、「先般日本で開催されたG20でも再生可能エネルギーへの転換の重要性は認識された」と述べました。
最後に石井大使は、プロジェクトに関わったすべての関係者に対し感謝の意を表すると共に、この施設が「気候変動の脅威に対する強靱性を追求するという日本とトンガの最も重要な協力を示す新たなシンボル」となったと述べました。
本件プロジェクトの総額は約21億円であり、昨2018年9月の起工式以来10か月の工期を経て完成に至りました。この風力発電システムは、38メートルのタワーに275kWを出力するタービンがついた風車5基(合計約1.3MW)と風の状況によって変化する出力を安定化させるマイクログリッドシステムから構成されています。また、風車はサイクロン等の自然災害が多いトンガの気候に合わせて、強風時の故障を避けるため、可倒式を採用しています。更に、維持管理においては、倒した低い位置で安全に作業することができます。
シカ副首相は、このプロジェクトはコストのかかるディーゼル発電機用燃料の輸入を削減するという政府の目標にとって重要な節目であり、目に見える進展であると述べました。また同副首相は、日本の国民及び日本政府による、トンガの国民が持続可能で、料金が安く、利用しやすい電力供給を享受するための支援に感謝の意を表しました。
竣工式では石井大使とシカ副首相をはじめとする両国の代表による鏡開きが行われました。

詳細につきましては、上記のPRESS RELEASE(英文)をご参照ください。