備え多ければ、憂い少なし ―ノンプロ無償支援 トンガ緊急事態管理庁に防災機材を引き渡し―

令和元年8月14日
8月13日、平成26年度防災機材ノンプロ無償資金協力を通じて、防災用資機材がトンガ緊急事態管理庁(NEMO)に供与されました。引渡式は、NEMOの主催により、石井哲也駐トンガ大使を主賓に迎えて、バオロロア地区のNEMO機材倉庫において開催され、ポアシ・テイ気象・エネルギー・情報・災害管理・環境・気候変動・通信省(MEIDECC)大臣、フリーウェズリアン教会司祭のアヒオ卿、マフア・マカNEMO長官、シオネ・モアラ観光省次官に加え、警察官、消防士を含むトンガ政府関係者らが出席しました。

石井大使はスピーチで、今回の我が国のトンガに対するノンプロ無償資金協力の主な目的は、自然災害への対応力・強靱性を高めることであると強調しました。また、石井大使は、今回の支援はトンガと日本の友好協力関係を表すものであると述べた上で、「トンガの災害に対する備えを支援し、トンガの人々に質の高い緊急災害対策サービスを提供する手助けができることを嬉しく思います。」と述べました。

今回の供与は、2015年3月に日本政府とトンガ政府の間で交換公文が署名された防災機材ノンプロ無償資金協力(供与額は計3億円)のうちの第3バッチの一部となります。この第3バッチは、保健省(本年5月に供与済み)、NEMO、トンガ放送協会(本年10月頃供与予定)に対する供与品から成り、今回NEMOに供与されたのは、大型テント(10張り)発電機(7基)、チェーンソー(5台)、発電機付きバルーンランプ(8台)及びポータブルテント付き仮設トイレ(14基)の約5,910万円相当となります。

テイMEIDECC大臣はスピーチで、日本国民及び同政府から、NEMOへの継続的な支援に対し深甚なる謝意を表すとともに、「今回の供与によってNEMOは、緊急の際に、消防・警察、軍、保健省といった他の機関に一層のサポートを行うことができるようになる」と述べました。また、同大臣は、今回の支援が、仙台防災枠組 2015-2030で強調された優先分野におけるNEMOの取り組みに資するものであると述べました。

我が国のノンプロ無償資金協力は、受益国の社会経済開発に資する機材・製品を供与する協力枠組で、当地ではトンガ政府の戦略的開発枠組の下、同国の持続可能な開発に向けた取組みの推進に寄与することが期待されています。




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