気象情報(サイクロン・ハロルド(4月8日・その2))
1 トンガ政府は本8日(水),トンガ全土に対しサイクロン・ハロルドに伴う「国家非常事態宣言」を発出し,警戒を呼びかけました。同宣言は,本4月8日の午前10時から効力を発し,首相により早期に終了されない限り,同年5月6日の午前10時まで効力を継続するとのことです。
2 トンガ気象庁の本8日(水)午後9時(トンガ時間)の情報によると、サイクロン・ハロルド(Cyclone・Harold)は、本日午後7時の時点で、カテゴリー4(5段階中,上から2番目に強い勢力)の勢力を維持したまま,ヌクアロファから約540キロメートル西北西に位置しており、時速42キロメートルで東南東に進んでいると見られています。また,中心部の最大風速は秒速約56メートル,最大瞬間風速は秒速約73メートルと見られています。トンガ政府はサイクロン警報センターを立ち上げて警戒にあたっており、トンガタプ、エウアにHurricane Force Wind Warning(暴風警報、4段階のうち最も強い)、ハアパイにGale Force Wind Warning(強風警報、4段階のうち上から3番目)、ババウにStrong Wind Warning(強風警報:4段階のうち上から4番目)を発令し、さらにトンガ全域に大雨と洪水の注意を呼び掛けています。
3 今後,サイクロン・ハロルドの影響で,トンガタプ、エウアでは夜半以降に急速に風の勢いが強まり,時速120キロメートル(秒速約34m)の強風が吹き,明朝にはさらに風の勢いが強まって最大で時速190キロメートル(秒速約53m)の突風が吹くとの予報が出ています。また,ババウ、ハアパイでも夜半以降に急速に風が強まり,ハアパイでは明朝には最大で時速120キロメートル(秒速約34m)の突風が吹き,ババウでも、明朝までの間に最大で時速87キロメートル(秒速約25m)の突風が吹くとの予報が出ています。
加えて,9日朝8時の時点で満潮に達するため,沿岸部では高潮や洪水が発生する恐れがありますので,沿岸部には絶対に近づかないようにしてください。
3 皆様におかれましては、テレビ、ラジオ、トンガ気象局ホームページ及びフィジー気象局ホームページ等でサイクロン情報を入手し、防災準備に万全を期すようお願い致します。サイクロンが発生し接近する場合には、不要不急の外出を控えるようあわせてお願い致します。また、サイクロンにより停電になる可能性もありますので、懐中電灯及び1週間程度の水や食料、燃料等の準備も忘れないようお願い致します。
4 当館緊急連絡先は以下のとおりです。
+676-7772027
5 4月8日午後4時現在の熱帯低気圧の進路予報図(トンガ気象局作成)
http://www.met.gov.to/forecast/tc_track/current_track.jpg
○ご参考
トンガ気象局ホームページ
フィジー気象局ホームページ