-エウア島民の希望へつながる道しるべとなるように- 「エウア島マラウ共同体施設整備計画」

令和2年10月14日
-エウア島民の希望へつながる道しるべとなるように- 「エウア島マラウ共同体施設整備計画」
10月9日(金)、草の根・人間の安全保障無償資金協力「エウア島マラウ共同体施設整備計画」によって一部供与された共同体施設の竣工式が行われ、石井駐トンガ大使夫妻が出席しました。式には、トンガ王国のポヒヴァ・トゥイオネトア首相が主賓として出席し、8人の閣僚、政府CEO、教会代表、エウア島政府代表、地区長、町長及びエウア島住民が出席し施設の完成を祝福しました。
 
石井大使はスピーチの中で、草の根・人間の安全保障無償資金協力、トンガ政府、国際農業開発基金(IFAD)、エウア・コミュニティからの支援を受けた共同体施設の完成を祝福し、「この施設は、各種の職業訓練指導や住民活動を通じて、エウア島の人々の希望へつながる道しるべとなり、また、自然災害発生時の安全な避難所、災害後の生活必需品などの提供の場としても機能することでしょう。」と述べました。 
 
旧施設は1986年に建設されましたが、2018年のサイクロン・ジータにより建物は甚大な被害を被りました。エウア地区委員会は再建に際し、耐久性に優れ、サイクロンに強い屋根と天井を再設置するべく日本に支援を要請しました。
 
トゥイオネトア首相は、本事業の完成にあたりドナー国・機関からの多くの貢献・支援に感謝の意を表しました。「私たちは多目的ホールを再建するだけでなく、これからの生活をも再開発するのです。」と述べ、施設が各種行事の開催時や災害発生時等に、住民が集う拠点となるとともに、長年にわたって維持管理され、人々に引き継がれるものとなるよう、エウア島の住民へ呼びかけました。
 
マラウ共同体施設の名前は、トンガ王国ニウアフォオウ島に生息している鳥のマラウにちなんでつけられました。