令和2年度緊急無償資金協力「新型コロナウイルス感染症の影響を受ける太平洋島嶼国に対するコールド・チェーン整備」ボート引渡式の実施
令和4年4月29日

27日、宗永特命全権大使は我が国の緊急無償資金協力を通じて供与されたボートを保健省に引き渡しました。
この緊急無償資金協力は、トンガを含む太平洋島嶼国におけるコールド・チェーン設備の供与(保冷設備や運搬用車両など)を通じて、新型コロナウイルスのワクチン接種を支援するものです。我が国は、本協力を通じて、太平洋島嶼10カ国に対し約10億円を支援し、トンガに対して車両5台(昨21年に供与済)と今回のボートを供与しました。
宗永大使は、「このボートがコロナワクチンやその他の医療サービスを離島に住む人々に提供するために活用されることを嬉しく思います」、「トンガの地理的特徴を考えれば、このボートがワクチン普及に関し、いかに有効であるか理解できるでしょう」、と述べました。
また、宗永大使は、全ての関係者、特に保健省や保健省の医療チームに対し、彼らの惜しみない努力に感謝しました。さらに、同大使は、国内で新型コロナウイルスが確認される前に国民の高いワクチン接種率を達成したことは、トンガの誇るべき素晴らしい功績であると述べました。
ピウカラ保健大臣は、日本国民及び日本政府による支援に謝意を表しました。同大臣は、「このボートは、医療サービスを離島の人々へ届ける医療チームの負担を軽減します」、「日本は、あらゆる方法、分野でトンガを支援してくれています。今回の支援は、トンガと日本の両国の友好関係のシンボルとなります」、と述べました。
ボートの引渡式には、現在トンガに滞在しているUNICEF職員も参加しました。今回供与されたボートは、今週中にヴァヴァウ諸島に輸送され、同諸島におけるワクチン接種活動に活用される予定です。