令和4年度対トンガ経済社会開発計画(違法薬物対策機器供与)署名式

令和4年9月29日
サミウ・ヴァイプル首相代行と宗永健作大使
令和4年9月27日、宗永健作特命全権大使は、サミウ・クイタ・ヴァイプル首相代行と令和4年度対トンガ経済社会開発計画(違法薬物対策機器供与)に関する交換公文の署名・交換を実施しました。
 
本計画は、違法薬物の瀬取りを監視するための巡視艇、違法薬物等の分析を行うための携帯型ラマン分光器及び国際コンテナ等に隠された違法薬物を発見できる探知装置(TDS)の供与を通じてトンガ税関及び警察の違法薬物対策を支援するもので、供与総額は4.23億円です。
 
署名式において宗永大使は、違法薬物対策がトンガに取って最も困難な課題の一つであり、かつ違法薬物を巡る状況が悪化していることを指摘しました。そして、「違法薬物の大半は、瀬取りを含む違法行為によってトンガに持ち込まれています。そのため巡視船の供与はトンガ税関にとって、違法薬物のみならずその他の密輸を関するためにも極めて重要です。」「また、携帯型ラマン分光器とTDSは非常に効果的な違法薬物探知装置です。貨物や郵便物の表面を検査・分析することで隠された違法薬物やその他の危険物を発見することができます」と述べました。
 
ヴァイプル首相代行は、日本国民と政府に深甚なる感謝を述べるとともに、今回の支援が、より安全で安心できる水際対策に向けてトンガを前進させるものであると述べました。本計画で供与される機材の一部は、税関と警察が共同で運用します。