トンガ王国に対する令和7年度「政府安全保障能力強化支援（OSA）」に関する書簡の署名・交換

　12月5日、稲垣久生駐トンガ日本国特命全権大使とトゥポウトア・ウルカララ・トンガ王国皇太子殿下・外務大臣兼国防大臣との間で、供与額3億円の令和7年度「政府安全保障能力強化支援（OSA）」に関する書簡の署名・交換が行われました。
 
　本支援は、トンガ国防軍に対し、無人航空機および制服を供与し、警戒監視・災害対処能力の向上や軍の士気高揚を図るものです。同国ひいては地域の平和と安全を維持・強化し、自由で開かれたインド太平洋の実現に寄与することが期待されます。
 
　稲垣大使は、近年の防衛・安全保障分野における日・トンガ王国との協力・交流の進展が地域の平和と安定の重要な柱となっている旨触れつつ、「本支援は、単なる物的支援を超え、トンガ王国が直面する数多くの課題に包括的に対応するためのものであり、本署名を通じて、トンガの海上安全保障能力が一層強化され、地域全体の安全保障に大きく寄与することを願っている。日本とトンガの協力は、相互理解の精神に基づき、法の支配に基づく『自由で開かれたインド太平洋』の実現を促進し、両国関係を維持・強化するものです。」と述べました。
 
　トゥポウトア・ウルカララ皇太子殿下は、能力構築支援や士官候補生の人材交流などこれまでの日本とトンガ王国との防衛分野での協力の重要性を強調した上で、本支援がより日・トンガ王国の協力関係の深化につながるだろうと述べました。