「プケ村給水施設整備計画」竣工式

平成28年5月16日

5月12日 草の根・人間の安全保障無償資金協力-竣工式典の実施

「プケ村給水施設整備計画」竣工式の様子
完成した給水施設
5月12日、草の根・人間の安全保障無償資金協力「プケ村給水施設整備計画」の竣工式典が行われ、沼田行雄駐トンガ大使は、日本政府及び国民を代表し、ソーラー式給水ポンプユニットを含む新給水施設の完成を祝福しました。同式典には、クリスティナ・プレイク財務計画省首席エコノミストの他、マロロ・トゥポウ・プケ村長をはじめ多くの村人が出席しました。
沼田大使は、スピーチの中で、本事業の実施は、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)で掲げる目標「すべての人々に水と衛生のアクセスと持続可能な管理を確保する」の達成に貢献することを強調すると共に、「給水は、村の発展に欠かすことのできない基礎的インフラであり、環境にも配慮された新給水施設の誕生に立ち会うことができ、非常に光栄です。」と述べました。
同式典で、クリスティナ・プレイク財務計画省首席エコノミストは、「給水事業は、トンガ戦略的開発フレームワークの最優先事項のひとつであり、本施設の完成は、目標の達成に大きく寄与するものであり、トンガの人々の衛生的な生活を促進させるものです。」と述べました。
マロロ・トゥポウ・プケ村長は、住民を代表し、日本政府と日本国民に対する深甚なる謝意を表明しました。本事業は、2013年に被供与団体のプケ村水道委員会より、1970年代初めに建設され老朽化が進んだ旧給水施設を改修したいとの要請を受けて実施されたものです。新給水施設の整備によりプケ村の住民500名以上に、安全な水の供給を可能にしました。
草の根・人間の安全保障無償資金協力制度は、発展途上国特有の開発ニーズに対応するために、1989年に導入されました。本支援は、トンガ王国政府及び国民による人間の安全保障確保へ向けた努力を支援する日本の姿勢を示すものであり、本支援が日・トンガ両国の政府・国民間の温かく緊密な関係の更なる強化へと繋がることを期待しています。