「フォラハ村給水施設整備計画」の竣工式

平成29年9月8日

9月5日 草の根・人間の安全保障無償資金協力-竣工式典の実施

9月5日(火)、草の根・人間の安全保障無償資金協力「フォラハ村給水施設整備計画」の竣工式典が行われ、沼田行雄駐トンガ大使は、日本政府及び国民を代表し、新たな給水施設をフォラハ村給水委員会に引き渡しました。同式典には、ぺニシマニ・フィフィタ教育大臣、ナタリア・パルゥ財務計画省次官補の他、給水委員会関係者及び村民約100名が出席し、給水施設の完成を盛大に祝福しました。

沼田大使は、スピーチで、「草の根・人間の安全保障無償資金協力制度は、トンガの草の根レベルの住民に直接裨益するものであり、コミュニティが直面する社会的脆弱性の緩和を実現するための持続可能な開発を後押しするものです。水不足は、深刻な健康問題等をもたらすため、安全かつ充分な生活用水へのアクセスは、人々が生活する上で不可欠です。」と強調しつつ、老朽化により故障した旧給水施設に変わる新しい給水施設を整備し、生活用水へのアクセスを可能にした今次事業の成功を称えました。

続いて、フィフィタ大臣は、トンガ政府及びフォラハ村住民を代表して、日本政府と日本国民に対して、深甚なる謝意を表明するとともに、「今次事業で整備された機材は、生活用水の質の向上及び、村の公衆衛生の改善に大きく寄与すると確信しています。また、施設は今後、村の人々によって大切に管理され、何世代にも亘り活用されるでしょう。」と述べました。

本事業は、被供与団体であるフォラハ村給水委員会から、同村約900名の住民に対し、安全で安定した水の供給を可能にしたいとの要請があり、これを受けて実施されたものです。

草の根・人間の安全保障無償資金協力制度は、途上国特有の開発需要に対応するために、1989年に導入され、トンガ王国ではこれまでに270件を超える事業を支援してきました。本支援は、トンガ王国政府及び国民によるトンガ国家戦略開発計画の達成へ向けた努力を支援する日本の姿勢を示すものであり、また、日・トンガ両国の政府・国民間の温かく緊密な関係の更なる強化へと繋がることを期待しています。


  • 新給水施設の完成を祝う沼田大使、フィフィタ大臣、フォラハ村住民他


    本事業の詳細につきましては、上記のFact Sheet(英文)をご参照ください。