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  4. そろばん全国大会 -トンガに根付いたそろばん教育-

2014年3月20日

  • そろばん全国大会 -トンガに根付いたそろばん教育-
  •  2014年3月20日(木)、第4回トンガ王国そろばん全国大会がクイーン・サロテ・メモリアル・ホールで開催され、178名の児童が参加しました。アナ・マウイ・タウフェウルンガキ・トンガ教育訓練省大臣及び藤井将男国際珠算普及基金理事長の他葉室和親駐トンガ日本大使が見守る中、小学4年生と5年生の児童が、それぞれ筆記、読み上げ算、暗算の部において、そろばんの技術を競い合いました。

     葉室大使は、「毎年たくさんの児童がそろばんに興味を持ち、熱心に取り組んでいる姿を見ることができ非常に嬉しい。これからも、トンガでそろばん教育が継続することを期待している」と挨拶し、そろばん教育の更なる発展への期待を表明しました。

     全国大会に先立ち、エウア、ババウ、ハーパイの各離島、トンガタプ本島東地区、西地区、中央地区で地区大会が開催され、各地区大会の各部門上位3名が全国大会に参加しました。毎年、全国大会の筆記の部(5年生)の優勝者は、国際珠算普及協会が主催する日本での強化合宿に招待されており、今年度の優勝者、ババウ島ネイアフ村ネイアフ公立小学校のセミシ・フィナウさんは、8月17日から20日にかけて群馬県尾瀬で行われる国際珠算交流合宿に参加する予定です。

     我が国は、これまで数多くの青年海外協力隊員及びシニアボランティアを派遣してきており、当地のそろばん教育の支援を行っています。1970年代より続いてきたそろばん教育は日本とトンガの長年に亘る堅い絆の礎の一つであり、現在そろばんは、トンガ国内全ての公立小学校で3年生から5年生の必修科目となっています。

     日本とトンガのそろばんを通じたエピソードとして、そろばん教育へ貢献した功績を称え、2010年に日本政府からユナ・トゥポウ元教育省シニア・エデュケーション・オフィサーに対し旭日双光章が授与されています。2012年7月末には沖縄県経営者協会より901丁のそろばんがトンガ教育訓練省に贈られました。また、2009年にJICA「世界の笑顔のために」プログラムを通して、国際珠算普及基金より累計3286丁のそろばんがトンガの児童・教員に贈られています。

     本事業は、在トンガ日本大使館及びトンガ教育訓練省との共催で開催されています。


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