2015年8月28日
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平成21年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「オバカ村給水施設整備計画」引渡し式
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8月18日、草の根・人間の安全保障無償資金協力「オバカ村給水施設整備計画」の引渡式が、ババウ諸島のオバカ村で行われ、沼田行雄駐トンガ日本国大使が、日本政府及び国民を代表し、整備された給水施設をオバカ村住民に引き渡しました。引渡式には、サイア・マウ・ピウカラ保健大臣(ババウ14区選出人民代表議員)が出席しました。
沼田大使はスピーチの中で、本プロジェクトの完了を祝福し、在トンガ日本大使館が、水供給を雨水タンクのみに依存していたオバカ村における新たな給水施設の必要性を認識したことに触れつつ、「新設された井戸と給水施設は、全ての村人が安全な水にアクセスすることを可能とし、オバカ村における人間の安全保障の確保に向けた取組みの強化を図るものです。また、新たに導入されたソーラー式給水ポンプは、エネルギー消費量の大幅な削減に貢献するでしょう。」と述べました。
草の根・人間の安全保障無償資金協力は、発展途上国特有の開発需要に対応するために、1989年に導入されました。トンガ王国では、教育、医療、保健をはじめとする様々な分野で、草の根の団体及び共同体の福祉に資する261件のプロジェクトが、今日までに実施されてきました。
ピウカラ保健大臣は、日本政府及び国民によるオバカ村へのより安全かつ健康的な水供給を可能とする施設の供与に対しに謝意を表明し、「新たな給水施設は、清潔な水へのアクセスを改善するだけでなく、(非)伝染性疾病の拡散を緩和するでしょう。」と述べました。今回の引渡式は、オバカ島初の給水システムの導入を記念するものです。
本支援は、トンガ王国政府及び国民による人間の安全保障確保とミレニアム開発目標の達成に向けた努力を支援する日本の姿勢を示すものです。