2015年3月17日
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草の根・人間の安全保障無償資金協力5案件の贈与契約署名式の実施
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3月17日(火)、トンガ王国の財務計画省において、葉室和親駐トンガ大使と各被供与団体との間で、平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力5案件に関する贈与契約の署名式が行われました。これら5案件は、それぞれ、教育機関、海上輸送及び被災したハアパイのトンガ赤十字社による包括的な開発へ向けた取組みを支援するものです。署名式には、トンガ政府から、タタフ・モエアキ財務計画省次官も出席しました。
葉室大使は、スピーチの中で、将来の更なる発展のための教育環境の改善、人間の基礎的なニーズへのアクセスを保証する手段である離島居住者の海上輸送の安全性確保、及び災害対策の改善を含む能力開発を通じた、全ての人々が公平に恩恵を受ける包括的な発展の達成及び現在進められているハアパイの早期復興に向けたトンガ赤十字社の努力を支援するこれら5案件の重要性を強調しました。また、葉室大使は、「本支援を通じて、日本大使館は、トンガの社会的・経済的発展及び人間の安全保障の改善を引き続き支援します。本支援は、共同体の人々の能力向上と人間の基礎的なニーズへのアクセス能力の向上を通じて、トンガ社会に生きる人々の脆弱性を軽減するものです。」と述べました。
本支援では、日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて、「アピフォオウ・カレッジ中・高等学校技術・職業訓練教育施設整備計画」、「トゥポウ・カレッジ中・高等学校技術・職業訓練教育施設整備計画」、「ロンゴマプ小学校整備計画」、「エウエイキ島共同体海上輸送施設改善計画」、「トンガ赤十字社ハアパイ多目的研修センター整備計画」の5案件に対し、総額約4,320万円が供与されます。各被供与団体は、草の根の共同体における人間の基礎的なニーズへのアクセスの向上を図ることを目的として、我が国の支援を申請していました。本支援は、人間の安全保障の確保及びミレニアム開発目標の達成へ向けた、トンガ国民及び政府の努力に対する日本の支援の意思を表すものです。
プロジェクトファクトシート(PDF) -